ずいぶん前のことになるけどスプリットボードナイトにいってきたのでその模様のレポ。
ラルゴで開催してボルテージデザインの永井さんがゲスト。ラルゴ横のナホバコヨーテで開催されて最初はスライドショーで説明のあとビールのみながら実機さわったりの質疑応答。
約30名くらいでしょうか。まあはっきりいってよくいえばコアな人、悪くいえばマニアというか病気な人たちです。なので居心地がすばらしくよい。普通、こんな板に十万円かけようっていう酔狂な人はいないでしょう。しかしながらなんかそそるんですよね。このまっ二つの板。
以下参考になったコメント。
スプリットボードでどれくらいの傾斜まで登れるのか?新雪で30度くらいは直登できる。ザラメも同様。
それ以上の斜度のときはスイッチバックでさくさくいける。
自作で板きるのもあるけど、内側にエッヂがはれないからへたりやすい。一歩あるくたびに振動が板にはしるのでへたりやすい。
ボルテージデザインでは板は歩くものだと定義した。山で一万歩あるく。一万回しなる。ゲレンデ数日分が一回の山で板に負担がかかる。へたらないようにカーボンビームを張った。
k2やgentemもスプリットをだしてきたけど、がんばる!写真はK2のもの。
シールの寿命はのりをかえたらいい。シールのはりかえをすればいい。5000円くらい。3年ではりかえる感じ。
湿度が高いとノリが劣化する。冷蔵庫にいれずにシートシートにいれれば半永久的に保存できる。
雪が降りすぎたときはザラメ雪にはスプリットはものすごく強い。しかし氷は苦手。シールがきかない。氷の上の数センチの雪がのってる状態とか春の朝の溶け出す直前のザラメとかは苦手。
そういうときはクランポンをつけるといい。3月になるとけっこう必需品。
ロングルート、ラッセルの多い行程、緩斜面は大得意。
スプリットのいい点はハイクの体力に余力がでる。だから滑りに集中できる。シューを背負わなくてすべれるから軽い。
直答急斜面ややせ尾根は苦手。唐松岳もなれればいける。
シュートの差は板がない分7キロかるい。面積だとシューの4倍。シューで膝の場合でもスピリットならばbinみえるくらい。
慣れたらすべれちゃう。ターンもできる。がんばれば・・
誰よりも早くとおくにいけるのがいいてん。
くみ上げは慣れれば1分でやれる。シリコングリスを接合部にぬるとかの準備は必須。
滑りは専用のバインディングの登場で飛躍的に向上。これまでは高さがあったから・・。spark R&D,ボレー、今年はカラコルムがでてくる。
写真はSPARKのもの。めちゃ軽いし違和感なし。これにDeeluxのザビエル先生の超軽量靴をあわせてスプリットボードをはくとほんとに雪旅ができる気がする。ウルトラロングツアーみたいな。栂池から栂海神道をぬけて日本海までといったマニアルートとかは雪のときのほうがはやかったりまた水の心配がないのでライン引けるんじゃないかしらとかそういうことをかきたてる道具がそろった感じ。
ボルテージデザインは神楽のすぐそばにある。1時間で試走できる。新潟の雪は重いからここで通用すれば大丈夫だ。
スプリットボードは冒険や探検する道具。チャレンジできる。地図を広げてほしい。
20年の歴史がすでにある。パーツはほぼかわってない。
スプリットボードの歴史においてクレイグケリーの存在はやっぱりでかい。
永井さんはボルテージの板ですでに百万歩はあるいてきた。がその程度ではへたらない板をつくってるつもり。やわな板ではなく道具を作る。
今後の進化の鍵はビンディングの薄さだろう。
今年からハイバックルの硬さが選べるようになった。
プライヤーはかたすぎじゃあにかなあと感じた。だから日本人仕様にやわらかめにした。あとはカーボンは二本はった。はるきまくってへたらないように。
saprkは自転車パーツもつくってる。工作精度がすごく高い。小さい工場だから生産に限りがある。
ディーラックスから山専用の靴が発売された(さわってみたら異様にかるかったです)。ビブラムで防水、アイゼンの傷対策。さらにキックステップもきく形状。ザビエルが開発。
スプリットボーディングジャーナルが創刊。年一回フリーペーパーだしたい。
リブテックもスプリットをだすらしい。
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順不同ですがメモと記憶だとこんな感じ。
きてるひとはとにかくマニア×マニアな感じですが、スプリットはある程度の広がりはもつだろうなあと思います。なんといってもハイク楽そうだし遠くにいけるってのがいいですね。