トレイルのレースでは走ってるときに前後に人が誰もいなくなるときがあります。
特に夜間走行のレースのときとか夜の山ををたった一人で走ってる時に、なんで俺はこんなことをしてるんだろう・・・何をもとめてやってんだ!?と「意味」を見いだそうとするときがあります。
意味なんか遊びにあるわけがないので、思考の無限ループにはいるだけでまったく生産的じゃないわかっているけど、それでも無限ループになる時があります。
ランナーでありトライアスリートでもある村上春樹が、走ることについて本をかきました。
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「痛みは避けがたし。でも苦しみは本人次第」という話があるのですが、肉体的苦痛は無視しようとしてもどうしても自覚してしまうけど、「苦しい」という気持ちは認識の問題なので精神の力でしかとができて乗り越えられる感覚だってお話です。
これを唱えながら走り続けるマラソンランナーがいるそうな。
で、俺もハセツネの時は要所要所でこのおまじないをマントラのように唱えながら走りました。
さて、レースがおわって丸1日。
今日は有給休暇とってたので家で春樹本を最後のまで読みすすめました。
読めば読むほどじわじわとこみあげてくる感動と達成感。
と思いこみたいけど正直にいえば読みつつこみあげてくるのは、にがーーーい悔しさばかり。
本当に本当に限界までやり尽くしたのか!?という問いを自分にするのがとっても怖い気持ちになってしまった…。結果的には自己ベストのタイムだったけど、気持ち的にがんばる度が自己ベストだったんだろうか?
ってことを春樹本読みながらいろいろな意味で突きつけられた気がする。
その突きつけ方の距離感をもった文体がまたいいんだよなあ。