野辺山のマラソンレースいってきました。
100kmを走るわけです。いわゆるウルトラマラソンってやつ。
しかも最大2000m近くまであがる高地レースで峠も標高差500m近い峠も2回こえます。
直前に風邪ひくしサラリーマンランナーの悲しさで仕事が多忙になっていて毎晩タクシーかえりが続く展開であまり芳しくないコンディションだったのですが、まあいけるときまでいくか、という気楽な気分で参加したのが功をそうして完走しました。
スタートから42km地点までは八ヶ岳山麓のダートコース。
景色抜群で所々に残雪なんかもありましたが、心拍があがらないように135くらいでスローではいりました。
アップダウンが激しいところでしたが登りはほとんど歩き、くだりも足の筋肉に乳酸をためないようにスローペースでひたすら我慢のペースで。
そのおかげで42km地点についたときはまだかなり楽でした。タイムも5時間30分もかかりましたが・・・
ここで着替えて再スタート。
途中で50km地点の関門に制限タイムがあるのを知らずにのんびり走っていたら、あと3分で関門締め切りというきわどさでした。どおりで急に周りの人のペースがあがったとおもった訳です。あぶねー。
唯一の折り返しセクションの50ー58km区間でNGRとARIとすれ違う。
かなり前に行ってるなあ・・うらやましい・・
60km地点くらいからじりじりのぼりはじめます。
この登りは本来ならば走りきりたいところですが、余力なく半分弱は歩いてします。
このあたりから心拍の上限を145くらいまでにしました。
身体がつかれてきてるので低い心拍ではあまりにもペースがあがらないんです。
かなり疲労して71km地点へ。サポートのNKMが待機。ほんと助かります。
71kmの部というコースもあってここで完走&レースおしまいな人が満面の笑みで笑ってます。
うらやましい・・俺も71kmにすればよかった・・とおもったりもしましたがいまさらいってもしょうがないので、トボトボと前へ。
71km地点の先にはいよいよ核心部の馬越峠。
きびしい・・全然はしれません。
あるいても心拍140こえます。70km以上走ってこの登り・・たまりません。
ようやく山頂までいっていよいよ下り。ここからゴールまではもう大きな登りはありません。
ただし14時間という制限時間を考えるとダラダラくだってるわけにはいきません。
この下りでタイムを短縮しなければとおもい膝の筋肉は悲鳴あげてましたが無理して走りました。
ようやく最後のエイドの87km地点。
もうほんとにヘロヘロです。
制限時間まで残り2時間で残り距離は13km。
なんとか成るだろう・・と気力を振り絞って前へ。
90km地点からながーーーい直線の登り坂が・・普段ならばなんてことない斜度ですが絶望的に壁に見えます。
前後、ほとんどの人が歩いてます。トボトボと。
今回のレース中に何度かアドバイスをもらったベテランの人に、ここで緩めずに追い込めばギリギリまにあうぞ、と励まされ、振り絞ります。
しばらく必死にはしったらエイドステーションが見えてきます。
ついに95km地点だー、あと皇居一周分の5kmだ!とおもったらなんとまだ93km地点という無情の表示が・・・
あんだけがんばってたった3km。凹みます。
残り7キロ。ここで残り時間は1時間。キロ8分ペースかあ。。歩けないなあ・・
泣きがはいりそうになるけど、ここまできてリタイヤはあまりにもあまりなので、先行してるランナーを勝手に仮想敵にさせてもらって、おいかけまくります。
なんとなく頭の中で、去年のツールドフランスでラスムッセンと死闘を演じたコンタドールを思い浮かべつつ、先行ランナーをひとりづつ拾っていきます。
で、ようやくゴール。13時間53分。制限時間まであと7分でした。
長かった。。
100kmはとにかく長かった・・
もうおなかいっぱいという気分ですが、人生で一度くらい100kmはしってみるのはいい経験だったかも。
ちなみに村上春樹もサロマ湖100kmをはしったことあるそうです。読み返そうとおもいました。
よかった点:
42km地点までおさえたのはよかった。足の筋肉を温存できたので最後の最後で踏ん張れた。
途中で靴下を履き替えたのはよかった。
課題:
最大の課題は翌日、会社を休み申請をしてなかったこと。全身の筋肉痛と膝にたまった水の痛みと戦いながら出社・・必ず翌日は有給をとること。
42km地点から71km地点はもう少し走れる気がした。
エイドがしっかりしてるので補給はほぼいらないとおもう。
マメのテープを持参しておくこと。
着替えポイントにワセリンおいておく。