「サッカー監督という仕事」を久しぶりに引っ張り出した。
2000年のミズノスポーツライター賞受賞作品。
著者の湯浅健二さん。ブンデスリーガのライセンスをもっている人で、試合を上手に分析して語ってくれる名人である。
本の内容はネタバレになるので内緒だけど、とかく批評対象にされがちな「監督」。いったいどんな仕事をしているのか?はなかなかわからないもの。それを上手に解説してくれる本である。
そもそも監督って何やってんだっけ?ということが自分には目からウロコで理解できた(気がした)。監督の頭の中にしかない「こう戦いたい(ビジョン・戦術)」をどうやって言語化して選手に伝えるか?そこに大きなポイントがありそうです。
「イメージとマネージ」。元日本代表監督の平尾誠二氏と松岡正剛氏の作。こちらではラグビー監督について語られているのだが、やはり選手全員のイメージをどうひとつのベクトルにシンクロさせるかというイメージのマネジメントの重要性が語られていた。(もっともこの本の後に平尾さんはこの後のワールドカップで歴史的大敗で辞任…)
監督にはいろいろなスキルや素養が必要なんだろうけど、言語化能力の低い人は監督やキャプテンに向いてないということだろうか?ジーコはどうなんだろう。