天気予報によると北陸地方は30日は吹雪いて31日は晴れるらしい。
おお、これは劇粉をあてられそうだ!ってことで、仕事のほんのピンポイントの隙間を縫って白馬へ。
今年最後で、そして今シーズン最初のバックカントリー。30日の深夜に地吹雪の白馬着。
さて大晦日の朝。天気予報どおり天候回復。
今日はブルークリフでお世話になるんだが、待ち合わせの47へ。
俺とガイドの高木さんのみというなんとも贅沢なガイドレシオ。滝本さんにもご挨拶して出発準備。
雪が降りすぎて最上部ののリフトが除雪作業で運転開始が遅れるとのこと。
ラッセルきびしいかもなあと、早くもいやな予感。

さてゲレンデトップからスノーシュに履き替えて上り始める。
予想どおり深いとこでは腰まで埋まるラッセル。
しかも、あてにしていた先行者のトレースが2名のGentemライダーのもののみで、あっというまに彼らの追いく。
交代で先頭をかわりながら上を目指す。
今回はMSRのフローティングテールを持ってきたんだけど、山にはもってこなかったわけ。実戦投入したことないだけに、いまいち不安で使用を見送ってるんだけど、こういうハードラッセルの日にこそもってくればよかったと後悔。今日使わずしていつ使うんだ!って実際使用するとだいぶ違うのかしら・・・。長さが気になるんだよなあ・・。
さて1時間30分ほどラッセルを続けてお待ちかねのドロップポイントへ。ぶな林のツリーランが今日のお題である。
吹き溜まりではものすんごいつもっているのだが、重パウダーって感じ。ちょっとオープン気味なバーンは前日の風に叩かれてウインドクラスとしてる。
ツリーランってあんまり経験ないんだよなあ。このルートも初めてだし、雪も重い粉とウインドクラスが突然でてきてところどころに劇吹き溜まりの隠しキャラつきってことで、慎重にくだったんだが、これがなんだか漫然とすべった感もあり後悔の残るとってもしょぼい滑り。
ラインとかろくに考えずにボケーっとおりちゃったわけ。
あんなに苦労してあがったのに・・・
そんな集中力の欠いたすべりで三本杉まで2ピッチ。ここで小休止。
これが前々から噂に聞く三本杉かあと、なんと立派な杉だろうと思いたかったんだが、現実はなんとまあ貧弱な杉・・・。
空手かが蹴りを入れればポキっと折れそうな杉である。
がんばっていつまでも倒れないで俺たちの目印でいてほしいものだ。
この小休止で気合を入れなおして最後のドロップ。
ここから先は風がない場所だそうで、雪がかなりたまっていて深いパウダー&急斜面のツリーランを堪能。
堰堤まで降りてここから林道をながーいストックボードかと思いきや・・・雪つもりすぎ&トレースが先行のテレマーク1本のみで、ボードでは埋まってしまって駄目です。
やむなくスノーシューをまた出してがつがつ歩く。歩く。歩く。。
雪はどんどん重くなってきてスノーシュを雪から引き抜くのがとってもパワーが必要で疲れるのなんおって。
約2時間の修行のようなラッセルを続け14:50にようやく47の駐車場へ。
1日中ラッセルして終わったの感もあるけど、こういうのもコミコミでバックカントリーだし、いい意味で疲れることができて雪山を堪能。
こんなに完璧に仕事のこと数時間以上を忘れたってのは何週間ぶりだろうか。やっぱり本格的に山にはいってバックカントリーしてるときは余計なことを一切考えないのがいい。
そのまま長野までバスで移動し新幹線の飛び乗って出社。
21時には会社に入る。つい6時間前までは膝や腰まで雪に埋まってラッセルしてたんだよなあ・・・信じられない・・・と感慨にひたりつつがんばって仕事して、新年を迎えよう。
そんでまた滑りにいくのだ。
今年もいい雪といい山にいっぱいであえますように。
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