毎年のように白馬にすべりに行きます。

今年は変です。
普段は雪に多い尽くされて真っ白に見える斜面が小さな枝や木が雪に埋まりきっていないため微妙にちがう光景に見えます。うまってるはずのちょっとした沢が雪にうまってません。
東京にいても、夜のジョギングしてるときに2月だというのに薄着ではしっても汗ばみます。こんなのははじめてです。
温暖化・・・これはもう疑いようがないですね。
あの距離感や高度感がふっとぶほどでかい白馬の雪山から雪がなくなることって想像できない気もします。
でも・・・俺の身近でそういうことって昔あったわけです。
ガキの頃って実家の目の前が海で、その海でサザエが素潜りでとれたし魚をモリでついたりしてました。でもわずか数年でサザエや魚が一匹もいない海にかわってしまいました。
乱獲なのか汚染なのかはわからないのです。
気持ち悪いのは海の透明度だけは昔よりもあがっていたのに生き物がいない・・・。
あれだけ大きな海がたった数年で生物の気配のしない気持ち悪い海になった変化の激しさにびっくりでした。
「ハリウッドスターのようにハイブリッドカーにのる余裕もないし、ローインパクトでない生活もしている。でも本気で山と海で遊んでるからこそ何が何でも本気でこの場所だけは守りたいと思う。」 なんて発言を(patagoniaの環境bookだったかなで)gentemstickの玉井さんのインタビューで読みました。
同感です。
長良川河口堰のときも有明のギロチン堰のときもブームが終わるとすぐに反対派の人たちの姿メディアからの情報は消えていきました。
一瞬は気にかけることができても、リアリティがない限り続かないんだと思う。だからメディアがさわぐときはいつも太く短いブームで終わる。
でも本気で山と雪と海(といっても海はもうまったくいきませんが)といったフィールドで遊んでる限り、自然や環境をリスペクトする気持ちを何十年も持ち続けられる気がします。
だから自分は本気で山と雪で遊び続けようと思う。50になっても60になってさえも続けようと思う。70はさすがに厳しいかなあ・・三浦けいぞうさんは100近くまで滑っていたそうですが。
地球は自分にはでかすぎてピンとこないけどいつもよくいく山や白馬は心の底からいまの状態を守りたいし改善してほしいと思える。
社会を大きく動かす影響力を行使できる政治家や企業のえらい人には、真剣にサーフィンかパウダースノーといったフィールドの世界で、ライフスタイルに組み込むくらい本気で遊んでほしいものです。
それがその影響力をよりよく行使する動機になるんだと思います。まあそんなことする人はいないんだろうなあ・・・・
書籍版の不都合な真実を買ったのですが、アマゾンでレビューをみると、科学的に温暖化してるかの是非に決着がついていないようで評価がすっぱりわかれてます。
でも科学的に正しいかどうかはともかく、山から雪が減ってるのは確かだし雪の量は減ったし、海はきれいになったのに生き物は減った気がするしで気持ち悪さは増えるばっかり。5年後も冬はあるんだろうか。